El camino a Baltimore

ひたすらボケ倒しながらも、日々の想いを整理し、一呼吸おく場

名探偵河南。黄昏編。

どーも、帰ってきた毛沢山です。

そんな毛主席ですが、現在ゲリマンダーに苦戦中です。

このゲリマンダーというのは、私の胃腸を都合のいいように

小選挙区化し、彼らの優位に胃腸の状況を支配して行くという戦略です。

こうなったら必殺オリゴ党を呼ぶしかないみたいです。打倒、ピロリ菌!

そんななか、私事ではありますが

この期に及んで河南旅行の一部始終を書きたいと思います。




1日目夜

まぁいろいろあり鬱な気分で出発した御一行(1名)は北京西駅に到着。

そのまま宗教の本(in Chinese)を読みながら博学ぶりを周りに振りまきながら、即爆睡。

中国古都の1つ、洛陽へ。


2日目。

楽しみにしてた洛陽の感想は…なんか中途半端に田舎。

古都の雰囲気を出してるわけでもなく、かと言って発展してるわけでもなく

そのもどかしい感じが町全体に溢れていました。

そんな中、いつも通りどケチ根性全開で、市営バスで中国三大石窟の龍門石窟へ。

大同でも石窟見たけどこっちの石窟は川沿いの崖に位置していたので、

ロケーションが(遠くから見た感じがズバリ)最高ですた。

そのまま、マニアが唸る詩人、白居易のリアルお墓に行ってきました。

お墓見た瞬間、なんか吸い込まれるものを感じ、深々とお辞儀してしまいました。

ここで一句。


待ったなし 白居易残った 蝉しぐれ


うん。3点。


そして関羽が祀られてる(ってかお墓もあったよ。)関林へ。

ここの関羽迫力ありすぎて怖ぇーーーー。 奴め、俺のひげよりやっぱりすごいw

つぅか地元のお参り来てる人すげーよ。敬虔な信者だよ。こりゃ儀式だよ。

だから俺も彼のような立派なヒゲがもらえますようにってお参りしてきました。



現地人曰く、洛陽の旧市街なら古都の感じを味わえると聞いたので、行ってみることに。



……バスで寝過ごすw


まぁ旧市街チラって見えた気がしたけどあれは大したことなかっただろ。うん。



そして着いたのは中国最古の仏教寺院、白馬寺

さすがは仏教寺院。熱心な参拝者が多いですね。

俺も負けじとお店で線香を買いました。そしたらなぜか中へ案内される俺。

ぼったくられるのではないか?と思いながらおそるおそる入ってみると

中には変なおばあさんが。

『そこに座りなさい。』

何やらぶつぶつと呪文を唱え始める老婆。


『あなた、名は?』 『胸毛大魔王です。』


『どこから来たのかね?』 『日本から来ました。』


『そう、日本からねー。』


再び呪文を唱え始める老婆。メラにしては詠唱時間が長い。

突如床に置かれる座布団?を指差す。

『そこに頭をつけなさい。』 したがってみる俺。

『はい、じゃあここに記帳しなさい。』なにやらノートを俺に手渡す。

書いてある内容は名前と住所そして寄付金額。すべて余裕で1000元単位。

キターーーーーーーー。ボッタクリ攻撃。しかも良心に問うボッタクリだ。かなり陰険だ。

俺は焦る。しかしここで見栄を張って1000元払ったらもはや北京に帰れないし、

ってかどこにもいけないし、そもそも1000元も持ってないし。

よくよく考えたらその金払って喜ぶの、基本このクソババァとその家族じゃん。

俺、天才。(ここまでの思考時間0.2秒)

『すいません。俺には払えません。』そそくさと出ようとする俺。

そうすると声色を変えたおばあちゃん。まるでのろいのお経のようだ。でも無視。

寺を出ようと急ぐと、さっき線香を売ってくれた店のオバサンが俺に言った。

『5元でもいいから払いなさいって。』

……妥協。結局0.5元で買った安い線香が10.5元のありがたーいお線香になりました。

その後、でかいポリバケツが置いてあるのみの公衆便所に入ったり(入場料5角w)

洛陽名物牡丹そして水席料理も食したり、偏見の塊(日本人大嫌いな)お坊さんに出会い、

線香の多さで偉大さを測る中国人の文化を知り、色々あったよ、白馬寺



そしてついに念願の少林寺へ。

ちなみにここまでしといてまだ午前中ですwww

行き方を白馬寺のおばちゃんに聞き、許昌行きのバスへ。

洛陽から少林寺まではは高速あるからきっと早く着くんだろーなーと思っていたけど、

実際通ったのは農道www USJのインディ・ジョーンズを彷彿とさせる揺れw

そしてワンボックスカータイプのバスで放映されている中国C級映画w

人が死ぬとき飛び散ってたの明らかにスイカwww



もぅ右手の甲外側痛くなってきたからコンパクトにするわw

少林寺はねー…まずド田舎w 武術学校多すぎw そんで観光地化しすぎww

入場料100元って…国家遺産級の入場料ぱねえなw でも100元の価値なしww

塔林っていう昔の偉人が埋まってるお墓群があって、そこはちょっとおしゃれでしたが、

それ以外は普通に寺。ただの血の気が盛んなアグレシッブボーズグループ。



そしてそのまま河南の省都鄭州へ。

やべー、超都会。と言うか武漢よりいいって。鄭州新発展地区に行ったけど、

普通に日本でも通用するレベルの高級住宅街が並んでて、そして極めつけは

UFOみたいなドームが真ん中にドカーンって建ってたw さすがチャイナww



そんで、もぅ夕方だったので夕暮れの生・黄河がみたくてバスを探すが、見つからない。

仕方ない。タクるか。そこで気づいた。彼らの方言は日本で言う津軽弁じゃ!

なんか声調が全ておかしいw だからピンインで聞き取るしかないのだww

そして成長したのは俺が北京から来ましたって言ったら信じてもらえたこと。

これは私の顔がより北京原人に近づいたことを意味しますw

そんで最後タクシーの運ちゃんにぼったくられそうになったので、それを威圧だけで振り切り

黄河へ。



真っ暗w マジ何も見えないww 行くのが遅すぎた。

ってか運ちゃんと喧嘩なんかしなきゃ良かった><


でもマジででっかかったどーーーーーーーー!!!!!!!

俺も黄河みたいにでっかい男になりたいなーと思ってテンション上がってたのもつかの間、

事件は起きました。。。




帰りのバスがないwww 終バス15時て小学生の下校時間かw

ちなみに鄭州までは来るまで1時間近くかかる距離。しかもこの黄河付近は明らか農村。

電灯も控えめ。農民の人数も控えめ。やばい、野宿か。

タクシーはぼったくられるからイヤだし。ってかタクシーすら通ってねぇよ。

その時ふと、あるアイデアが俺の頭をよぎる。





日本でもやり慣れ過ぎてしまったヒッチハイク黄河wwwww




こんなカオスな国でつかまる確率なんて限りなく0%に近いブラック、即死確実やしwww




でも野宿して野良犬に食われて死ぬよりはマシだ。

そして始めたヒッチハイク大作戦。



開始から30分が経過。歩いてバイパスまで出ちゃったよ。

でもここですらタクシー全然通ってないし、通るタクシー全部人乗ってるし。

自転車のおばちゃんもバイクのあんちゃんにも手振ったけど


完・全・無・視。


完全無欠な原人ライフにも不安がよぎる。それを煽るかのような突然の大雨。

じきにアデ○ンスに世話になるであるろうスネオヘアーを傷つけてはいかんと走って雨宿り。

悪運尽きたな。と思いきや、なにやら農道からバイパスへ入ろうと、のらりくらり来る車が!

これを逃したら終わる!とばかりに近寄る俺。満面のこまったさん顔。

『すいません、鄭州の街の方に帰りたいんですが帰る交通手段がないんですよ。

もしかして、都市部に行かれるんでしたら乗せて行ってくれませんか?』

『いいよ。』妙にあっさりw やばい、このまま変なトコ連れてかれてボコされる系だ。

こうなったら身ぐるみ剥がされても、毛ぐるみだけは剥がされないようにせねば。


警戒する俺。そこに『あんた、中国人じゃないよね?日本人??』 

『は、はい。そうです。』

ヤバい。日本人ってバレてるw しかも言ってもうたw 

これは万事休すや。

『俺、実は鄭州人じゃないんだよ。』

え?

『だから道全然わかんなくてさ。何回か地図見るために停車するけど許してね。急いでる?』

『いえ。(あんまし怪しくない。)なんで鄭州来たんですか?』 

『大学通ってる弟に会うためにね。』

自然と会話が弾む。『外国人はいろいろ生活大変でしょ。』

『旅行で来てるなら大学から近いみたいだし、駅まで送ってこうか?』

神だw マジでこの時、号泣しそうになりました。そして彼とアドレス交換をして別れました。

『今度うち泊まりきなよ!』 

『今度北京来たらおごらせて下さい!』

この時俺は思った。こういう人がいる限り、俺の世界平和という夢は捨てちゃいけないって。

そして北京行きのキップを買い、いつも通り24時間営業のマクドナルドへwww

おやすみなさーい。



3日目朝

鄭州から開封へはバスで7元。1時間でいけるという素晴らしさ。

休日の朝だと言うのに農民工は朝も元気。始発のバスもイス取り合戦w

開封のイメージはまさに古都。洛陽やない、開封こそ古都。

全体的にいい感じに田舎でした。

いつも通りバス、ここに来て初登場人力車で各観光場所を回る。


そして、この旅行で気づいたこと。観光地点全部仏教関連じゃんwww

行く場所行く場所参拝参拝サンバイ!三百!!

仏像ばっかり!でも、仏像みーんな顔だけつぶされてるw

洛陽の龍門石窟もそうだったけど、一度古都が占領されたときに敵軍につぶされたそうな。

それにしてもこの徹底した破壊ぶり。ブッチャーもデストロイヤーもさぞかし閉口することでしょう。


最後に原人1人旅の時には忘れちゃいけないイベント、そう。地元民になりきろうツアー。

今回は開封の街角をブラブラしてみました。地元の市場でバナナ買ったり、

(注意:バナナは買う時は天秤とおもりを使って重さをはかりますw)

おじゃ魔女ドレミのパクリTシャツを来て将棋を指すおじさんを観察したりww

いやぁー楽しかった。(俺はなにをしとんねん)


そんで北京へ戻る電車に乗るためにまたバスで鄭州へ。

時間が余ってるため街中でご飯でもと思って食べに行きました。

上半身裸 VS 服しっかり着てる  のストバスを見たり、

謎の韓国料理屋、アリランのたまご麺がうますぎて写真撮ったり、

ちゃっかりゲーセンチェックしてそのクオリティの低さに萎えたりw

タピオカミルクティとソフトクリームの味比べしたりして、

最後の最後でデジカメなくしましたーwww 写真アップしたかった。。。


と言う2日で4都市回るというアグレッシブ原人ツアーですた。 デジカメアディオス。